こんばんは、マユです![]()
最近、SNSなどで気になる学校給食の写真を見かけることがあります。
「昔より給食が質素になった?」
「刑務所の食事より少ないのでは?」
「給食に使われるお金は、本当に子どもの食材まで届いているの?」
そんな疑問を持つ人もいるのではないでしょうか🤔🍚
特に今は、米・野菜・肉などさまざまな食品価格が上昇しています。
そこで今回は、
日本の学校給食のお金はどのように使われているのか?
そして、
アメリカでは子どもの給食をどのように支えているのか?
日米で比較してみたいと思います🇯🇵🇺🇸📊
📊数字で見ると👀
まず、日本では2026年度から公立小学校などの給食費について、国と地方による新しい負担軽減が始まりました。
完全給食については、
児童1人あたり月5,200円×11か月
が国の基準額になっています。
重要なのは、この制度の対象が基本的に「食材費」だということです。
文部科学省も、物価高騰の中でも自治体の財政力によって給食の質に大きな差が生まれないよう、「質の確保された給食」を安定的に提供する必要があるとしています。
年間にすると、
5,200円 × 11か月 = 57,200円
です。
仮に年間190回給食があると単純計算すれば、
約301円/1食
になります。
ただし、これはあくまで国の月額基準を190食で割った参考値であり、全国すべての学校で「1食301円」と決まっているわけではありません。
⸻
🍚給食費は何に使われている?
ここは非常に重要です。
学校給食には、
🥕食材
👩🍳調理員
🏫給食センター
🚚配送
🔥光熱費
🍳調理設備
🔧施設の維持管理
など、さまざまなお金が必要です。
しかし、従来の学校給食制度では、
食材費 → 原則として保護者負担
施設・設備費、人件費など → 学校設置者側の負担
という形で整理されてきました。
2026年度からの負担軽減も、主としてこれまで保護者が負担してきた食材費を対象にしたものです。
つまり、
⚠️「月5,200円から給食業者の人件費などが全部中抜きされて、残った金額だけで食材を買っている」
と単純に考えるのは正確ではありません。
🤔では「中抜き」はないの?
ここは今回、私が一番調べてみたいと思ったところです。
現時点で確認できる国の資料から、
「全国的に学校給食費が業者によって中抜きされ、それが給食の質低下の原因になっている」
という事実は確認できません。
給食調理や配送などを民間事業者に委託している自治体はあります。
しかし、
民間委託=中抜き
ではありません。
調理・配送・衛生管理など実際の仕事をしているのであれば、その対価が発生するのは当然だからです。
問題になるとすれば、
契約額はいくらなのか?
何社を経由しているのか?
再委託は行われているのか?
実際の食材費はいくらなのか?
管理費や事業者利益はいくらなのか?
物価上昇分は食材費に反映されているのか?
というお金の流れが十分に見えるかどうかではないでしょうか。
⸻
💰「子どものお皿まで何円届いた?」を見える化できない?
以前、政府調達の「多重下請け」について日米比較しました。
学校給食についても、同じような発想で、
自治体
↓
給食センター・委託事業者
↓
食材調達
↓
調理・配送
↓
学校
↓
子どもの給食🍚
という流れを見える化できないでしょうか。
例えば自治体ごとに、
1食あたり食材費
調理費
配送費
施設維持費
委託費
その他管理費
などを分かりやすく公表する。
そうすれば、
「給食が質素なのは予算不足なのか?」
それとも、
「別のところにコストがかかっているのか?」
を住民自身が判断しやすくなります。
🍱「学校給食は刑務所以下」は本当?
SNSでは、
「学校給食より刑務所の食事の方が豪華」
という比較を見かけることがあります。
では、本当なのでしょうか?
法務省の2025年犯罪白書によると、
20歳以上の受刑者1人1日あたりの食費予算は592.22円
です。
内訳は、
主食費130.81円
副食費461.41円
となっています。
⸻
⚠️でも学校給食とは単純比較できない
ここが重要です。
刑務所の592.22円は、
成人1人・1日分
の食費予算です。
一方、学校給食は基本的に、
子どもの昼食1食
です。
さらに、
年齢
必要カロリー
栄養基準
調達方法
食事回数
なども違います。
したがって、
「刑務所592円」
「学校給食約300円」
だけを並べて、
「だから刑務所の方が良い」
とは判断できません。
写真の豪華さだけでも比較できません。
⸻
🥦学校給食には栄養基準もある
学校給食は単に「お腹いっぱいになればいい」という制度ではありません。
文部科学省は、学校給食について栄養摂取状況や使用食品などを調査しています。
2024年度の学校給食栄養報告では、
413校・共同調理場
を対象として、
延べ843,690人分
の給食を調査しています。
つまり給食の質を考える場合も、
品数
だけではなく、
エネルギー
たんぱく質
野菜
カルシウム
鉄
食塩
などを含めて見る必要があります。
🇺🇸アメリカの学校給食はどうなっている?
アメリカには、
National School Lunch Program(NSLP)
という全国的な学校給食制度があります。
USDA(米国農務省)が中心となり、参加する学校などに対して、
提供した食事数に応じて連邦政府が一定額を償還する
仕組みです。
償還額は毎年度調整され、USDAが公表しています。
つまり、
🇯🇵日本
食材費の負担軽減を中心に支援
に対して、
🇺🇸アメリカ
基準を満たした「1食」を提供することに対して連邦政府が償還
という制度上の違いがあります。
⸻
🇺🇸アメリカも「お金を渡して終わり」ではない
ここも重要です。
米国の学校が連邦政府から給食費の償還を受けるためには、
連邦の栄養要件などを満たした食事
である必要があります。
USDAは学校給食について栄養基準を設け、学校給食・朝食プログラムを運営しています。
また、高ニーズ地域では、
Community Eligibility Provision(CEP)
という仕組みにより、対象となる学校・学区などが家庭ごとの無料・割引給食申請を求めず、すべての児童生徒に無料で食事を提供できる制度もあります。
📈数字や制度から見えてくること
今回調べてみて感じたのは、
「給食を無償化すれば、それだけで問題解決」ではない
ということです。
もちろん、保護者の負担を減らすことは重要です。
しかし同時に、
いくら予算を投入した?
1食の食材費はいくら?
どんな食材を使った?
栄養基準を満たしている?
物価高を反映できている?
委託費はいくら?
契約は適正?
という部分まで見なければ、
子どもにとって本当に良い給食になったのか
は判断できません。
文科省自身も、物価高の中で自治体の財政力に左右されず、質を確保した給食を安定的に提供する必要性を示しています。
⸻
💡「中抜き」を疑う前に透明化を
私は、
「給食業者が中抜きしている!」
と証拠がないまま決めつけることは避けたいと思います。
一方で、
税金を使う以上、お金の流れを分かりやすく公開する
ことは必要ではないでしょうか。
例えば、
🍚「給食1食の原価表示」
として、
食材 ○○円
調理 ○○円
配送 ○○円
設備・管理 ○○円
合計 ○○円
と自治体ごとに公表する。
さらに民間委託している場合には、
契約先
契約金額
契約期間
入札方法
再委託の有無
なども簡単に確認できるようにする。
これなら、
本当に予算不足なのか、それとも改善できる支出があるのか
を客観的に議論できます。
🌱私が大切だと思うこと
学校給食は、
子どもたちにとって毎日の大切な食事です。
家庭の経済状況にかかわらず、学校に行けば一定の栄養が取れる。
これは教育だけでなく、
子どもの健康を守る社会保障的な役割
も持っていると思います。
だからこそ、
「無償化したから終わり」
ではなく、
「無償化しても質を落とさない」
ことが重要です。
🌸まとめ
今回調べてみると、
✔️2026年度から公立小学校などの給食食材費について新しい負担軽減が始まった
✔️完全給食では月5,200円×11か月が基準
✔️食材費と、人件費・施設設備費などは制度上分けて考えられている
✔️「給食予算が全国的に業者へ中抜きされている」と断定できる公的根拠は確認できない
✔️刑務所の2025年度食費予算は成人1人1日592.22円
✔️学校給食は昼食1食なので刑務所と金額だけでは比較できない
✔️日本の学校給食には栄養面の基準・調査がある
✔️米国ではNational School Lunch Programによって、基準を満たす食事に連邦政府が償還する仕組みがある
ということが分かりました。
子どもの給食について本当に必要なのは、
「刑務所より豪華か質素か」という写真だけの比較ではなく、
税金のうち、実際に何円が子どものお皿に届いているのかを見えるようにすること
ではないでしょうか🍚✨
税金を増やす前に、まずお金の流れを見える化する。
そして必要な予算なら、子どもたちの食事にしっかり使う。
子どもの給食は「安ければいい」ではなく、「成長に必要な質を確保する」ことを基準にしてほしいと思います。
皆さんはどう感じますか?🙇♀️📊💜


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