正社員559万円、非正規210万円――なぜ年収に349万円もの差?日米の働き方を比較

こんばんは、マユですニコニコ

ここ数日のブログでは、

「日本の給与は、この30年間でどのくらい増えたのか?」

そして、

「その間に企業利益はどのくらい増えたのか?」

について調べてきました。

そこで今回は、

という疑問から、「正規・非正規」について調べてみたいと思います。

その差は、

同じ日本で働いていても、雇用形態によってこれほど大きな違いがあります。

では、なぜなのでしょうか?

今回は日米の働き方から考えてみます🇯🇵🇺🇸

国税庁が2026年9月に発表した「令和7年分 民間給与実態統計調査」によると、2025年に1年を通じて勤務した給与所得者の平均給与は、

でした。

さらに雇用形態別に見ると、

となっています。

差額は、

です。(nta.go.jp⁠ )

かなり大きな差ですよね。

⸻

ここで一つ注意があります。

国税庁の正式な統計上の名称は、

です。

そのため、

「派遣社員の平均年収=210万円」

という意味ではありません。

また、短時間勤務の人も多いため、

「同じ仕事・同じ労働時間なのに正社員559万円、非正規210万円」

という意味でもありません。

ここは数字を見るときに、とても大切だと思います。

👩‍💼日本では非正規雇用はどのくらいいる?

総務省の2025年平均の労働力調査では、役員を除く雇用者約5,828万人のうち、

でした。

つまり非正規雇用の割合は、

です。(mhlw.go.jp⁠ )

ただし、この2,128万人すべてが派遣社員というわけではありません。

パート・アルバイトが大きな割合を占めています。

つまり、

「非正規が多い問題」と「派遣社員の問題」は分けて考える必要があります。

⸻

では、なぜこれほど平均給与に差が出るのでしょうか?

一つの理由だけでは説明できません。

まず大きいのが、

労働時間の違いです。

当然、年間の労働時間が短ければ年間給与も低くなります。

さらに、

職種の違い

勤続年数

役職

賞与

昇給制度

企業規模

なども影響します。

ですから、

「雇用形態だけで349万円の差が生まれている」

と考えるのは正確ではありません。

⸻

日本の正社員と非正規を考えるうえで、もう一つ重要なのが、

です。

正社員では夏・冬などに賞与が支給される企業が多く、勤続年数とともに基本給が上がる企業もあります。

つまり、

毎月の給与差

だけではなく、

が積み重なることで、年間給与の差がさらに大きくなる場合があります。

📈長く働くほど差が広がる?

日本では伝統的に、

勤続年数

と給与が結びつく傾向があります。

正社員として長く働けば、

昇給 → 昇進 → 役職手当 → 賞与増加

などによって給与が上がる可能性があります。

ここが、

「同じ会社で働き続けたときの将来の給与」

にも影響してきます。

⸻

では、日本では正社員と非正規で自由に待遇差をつけられるのでしょうか?

そうではありません。

基本給だけではなく、賞与や各種手当などについても、職務内容や責任、配置変更の範囲などを考慮して待遇差の合理性が判断されます。(mhlw.go.jp⁠ )

ただし、

「正社員と非正規は必ず同じ年収にしなければならない」

という制度ではありません。

仕事の内容、責任、働く時間などが違えば、給与に差が生じること自体はあります。

🇺🇸では「正社員・非正規」という考え方は?

ここからアメリカです🇺🇸

米労働省BLSでは、

フルタイム・パートタイム

のほか、

Traditional Arrangement

Independent Contractor

Temporary Help Agency Worker

On-call Worker

Contract Firm Worker

など、別の分類で働き方を把握しています。(bls.gov⁠ )

つまり、

🇯🇵「正社員・非正規」

🇺🇸「Traditional・Temporary・Independent Contractorなど」

と、そもそも雇用を分類する考え方が違います。

⸻

🇺🇸アメリカでも「派遣」は給与が低め

BLSの2023年調査では、フルタイム労働者の通常週給中央値は、

Traditional Arrangement 1,132ドル

に対して、

Temporary Help Agency Worker 818ドル

でした。(bls.gov⁠ )

単純計算すると、

Traditional 約58,864ドル/年

Temporary Help Agency 約42,536ドル/年

に相当します。

ただし、これは「週給×52週」の参考値であり、BLSが公表した実際の平均年収ではありません。

さらに職種構成や労働者の属性にも違いがあるため、

「同じ仕事なのに派遣だから約1万6,000ドル安い」

という意味でもありません。

⸻

ここは日本との違いとして興味深いところです。

日本では、

同じ会社に長く勤めて昇給する

という働き方が長く中心でした。

ただし、

「転職すれば必ず給料が上がる」

わけではありません。

景気、職種、学歴・技能、地域、労働市場の需給などによって状況は大きく変わります。

アメリカにも低賃金労働や所得格差という問題があります。

ですから、

日本型が悪く、アメリカ型が良い

という単純な比較にはできません。

💡問題は「非正規だから」だけなのか?

ここまで調べて、一番重要だと思ったところです。

しかし、

「非正規だから給与が低い」

だけで説明すると、問題の一部分しか見えません。

非正規雇用には短時間勤務の人が多く、年齢・性別・職種・企業規模などにも違いがあります。

だから本当に比較するなら、

これは「平均年収」だけでは分からない部分です。

⸻

📈数字や制度から見えてくること

ここ数日のブログをつなげると、日本経済の興味深い姿が見えてきます。

先日は、

ことを取り上げました。

次に、

ことを見ました。

そして今回、

という雇用形態による大きな平均給与差があることが分かりました。(nta.go.jp⁠ )

だからこれから考えるべきなのは、

「正社員を増やすか、非正規を減らすか」だけではない

のかもしれません。

どの働き方でも、

働く時間

仕事の内容

能力・経験

生み出した付加価値

に応じて、給与が上がっていく仕組みを作れるのか。

ここが重要なのだと思います。

🌸まとめ

2025年の日本の平均給与は、

しかし雇用形態別に見ると、

その差は、

にもなります。(nta.go.jp⁠ )

ただし、この349万円すべてが「正社員か非正規か」という雇用形態だけによって生じているわけではありません。

労働時間、職種、勤続年数、賞与、役職など、さまざまな違いが含まれています。

アメリカにもTemporary Help Agency Workerなど柔軟な働き方があり、従来型雇用との給与・待遇差という問題があります。

しかし、日本とアメリカでは雇用制度そのものが違います。

だからこそ大切なのは、

そして、

ここまで見ていくことではないでしょうか。

これからの日米の変化にも注目したいと思います🇯🇵🇺🇸📊✨

皆さんは、正社員559万円・正社員以外210万円という給与差をどう感じますか?🙇‍♀️📊💜

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