こんばんは、マユです![]()
海外で子どもを出産する「出産ツーリズム」。
特にアメリカでは、子どもに米国籍を取得させることを目的に渡航するケースが以前から問題になってきました。
一方、日本では、外国人が日本で子どもを産んだからといって、原則としてその子どもに日本国籍が与えられるわけではありません。
なぜこのような違いがあるのでしょうか?
今回は、日本とアメリカの「出生による国籍」の制度を比較してみます🙇♀️🌎
📊数字・制度で見ると👀
🇺🇸アメリカ
アメリカでは、憲法修正第14条を背景として、米国内で出生した人に市民権を認める「出生地主義」が基本となってきました。
そのため、外国人がアメリカで出産し、子どもに米国籍を取得させようとする、いわゆる「出産ツーリズム」が問題になりました。
第1次トランプ政権は2020年、子どもに米国籍を取得させることを主目的として渡米すると判断された場合、Bビザの発給を拒否する制度を導入しました。
さらに第2次トランプ政権では2025年1月、出生市民権の対象そのものを制限する大統領令を出しました。大統領令は、不法滞在または一時的な合法滞在の母親から生まれ、父親も米国市民・永住者ではない場合などを対象としています。
ただし、「トランプ大統領が出産ツーリズムを全面禁止した」と表現するより、「出産ツーリズム目的のビザを制限し、さらに出生市民権の範囲をめぐる政策を進めている」とする方が正確です。
🇯🇵日本はどうなの?
日本はアメリカとは大きく制度が異なります。
日本の国籍法では、出生時に父または母が日本国民である場合などに日本国籍を取得します。
つまり、基本的には「どこで生まれたか」ではなく「親の国籍」を基準とする血統主義です。
そのため、
外国人の父+外国人の母
↓
日本で出産
↓
それだけでは原則、日本国籍を取得できない
という仕組みです。
例外として、日本で生まれ、父母がともに不明または無国籍の場合などには、日本国籍を取得できます。
🌎なぜアメリカでは「出産ツーリズム」が問題になるの?
ここが日本との大きな違いです。
🇺🇸アメリカでは「出生した場所」が国籍取得に大きく関係するため、米国籍取得を目的として出産する動機が生まれ得ます。
一方、
🇯🇵日本では、単に日本国内で出産しただけでは日本国籍を取得できません。
そのため、国籍取得という意味では、アメリカと同じ形の「出産ツーリズム」が成立しにくい制度になっています。日本の法務省も、出生地主義の例としてアメリカなどを挙げています。
📈日本とアメリカの違いから見えてくること
今回比較してみると、「外国人の出産」という同じテーマでも、背景にある国籍制度が大きく違うことが分かります。
🇯🇵日本
→ 血統主義が基本
→ 日本で生まれただけでは原則、日本国籍にならない
🇺🇸アメリカ
→ 出生地主義が基本となってきた
→ そのため国籍取得を目的とした出産ツーリズムが政策課題になった
→ トランプ政権はビザ規制や出生市民権の見直しを進めている
つまり、単純に「外国人の出産を認めるか」という問題ではなく、そもそもの国籍制度が違うのです。
🌸まとめ
日本とアメリカでは、出生による国籍取得の考え方が大きく異なります。
日本は基本的に血統主義で、外国人夫婦が日本で子どもを出産しても、それだけで日本国籍を取得することはできません。
一方、アメリカでは出生地主義を背景として、国籍取得を目的とする出産ツーリズムが長年議論されてきました。
第1次トランプ政権は2020年に出産ツーリズム目的のBビザを制限し、第2次政権では出生市民権そのものについても見直しを進めています。
国籍は、その国の社会を構成する重要な制度です。
「どこで生まれたのか」を重視するのか、「誰の子どもとして生まれたのか」を重視するのか。
日本とアメリカを比較すると、それぞれの国の歴史や制度の違いが見えてきます。
皆さんは、日本とアメリカの国籍制度の違いについてどう考えますか?🙇♀️🌎


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